「タイヤ滑るんすわ～笑」
峠なんかでよく聞く台詞じゃないでしょうか。
私よく言ってました。特に意味もなく言ってました。
そんな私が迂闊にこの言葉を使わなくなった出来事を振り返ります。
サーキットを走り始めて場の雰囲気に少し慣れた頃の話です。2016年9月頃かな
その日私は琵琶湖SLで練習をしていました。まあいつも通り閑散としていて走っていたのは自分を入れても5人ほどでした。
琵琶湖通いの当初から面倒を見て頂いていている全日本ライダーの隣にパドックを構え、練習に励んでいたもののタイムはサッパリでした。
もどかしさと照れが混じった感情で特に深い考えもなく
「いや～タイヤ滑るんすわ～笑タイム上がらんすわ～WWW」
言ってしまいました。
次の瞬間
「どこのコーナー！？どんなタイミングで滑るん？？開け始め？進入？タイヤ潰れてる？サスの手応えはどんな感じ？」
真剣な表情で問診が始まりました。
この時どんな受け答えをしたか記憶が曖昧ですがしどろもどろな返答をした記憶は残ってます。
情けなさで一杯でしたね、真剣に対応してくださる相手に中身のない走行フィーリングを話したこと。自分がなんにも考えずに走っていることを強く自覚しました。
その後の練習からはバイクの挙動を真剣に考察しアレやコレやとトライを行っては結果を観測。とにかく真面目にやりました。
思い返すとタイムが伸びだしたのはその頃からだったように思います。
時は過ぎて昨年夏辺りの話。サーキットにハマり出した？人達と一緒に走りました。
これがまたよく転倒するんですがその原因を真剣に考えてるようには見えませんでした。
そこで飛び出る台詞がまあ例の
「くそ～タイヤ滑る～笑このタイヤ寿命やわタイヤ信じられへん～」
7部山のスパコルなんですけどね
昔の自分を見てるみたいでしたね。マシンを借りてみたらリヤサスが話にならないほど柔かったです。
サスが柔いとどうなるのか？
1 サスの「戻り」が早くなる
2 旋回時。タイヤに掛かるトラクションがサスの戻りに合わせてコーナー中盤で一気にトラクションが抜ける。
3 リヤタイヤの横滑りが発生。ハングオン風味のフォームである為にマシンがすっぽ抜けて転倒を繰り返していた。
高速気味のコーナーとタイトなヘアピン両方で同じような転倒していたのでこんな所でしょう。
それを指摘してみても「このくらいが乗りやすいから～」「ゆるふわツーリングライダーだから～」とあまり聞く耳を持っていたように思えませんでした。
オフロードの世界でも初心者だとタイヤを空転させるばかりで全く登っていかない状況で上手い人に替わると同じバイクタイヤなのにスルスル登って行ったりします。
トラクションの掛け方の差です。この辺オンもオフも根本的な部分は同じなんでしょうね。
滑る理由を考えないと成長出来ないのだと考えます
「タイヤ滑るんすわ～笑」 慎重に言ってみませんか笑
