タイヤへの溝堀について
おそらくモタードにしかないであろう要素の一つがタイヤへの溝堀りですね。
掘りなのか彫りなのかわかりませんが。
みんなレース前日に一生懸命に掘っています。
あれはかなり重労働なんですよ。タイヤ交換の5倍はめんどくさい。
その仕上がりは様々でライダーの個性(というか人柄)が表れます。
得られる効果は大きく分けて3種類
①オフロードでの食いつき・排土性の向上
②タイヤにたわみを発生させ、走行中の温まりを促進
③おまじない
1 オフロードでの食いつき・排土性の向上
タイヤ表面に凹凸があればその境目が不整地を噛み、グリップを発生させます。
横溝は縦方向のグリップを向上し、縦溝は横滑りを低減させる効果があるらしいです。
2 タイヤにたわみを発生させ、走行中の温まりを促進
ダート走行が入るとタイヤからの熱は奪われがちになります。
タイヤに溝を切っておくとタイヤがたわみやすくなり、熱が入りやすくなると言われています。
3 おまじない
掘ったらなんかダートに対して手を打った気分を味わえます。人事を尽くして天命を待つ。祈りのようなものです。
①②での書き方で察してもらえたかもしれませんが先述の効果に関しては他人からの受け売りであって私の実感ではありません。
正直ライダー全体で見たときにどれくらいの人がどう掘ったらどう作用するのか理解できているのか疑問です。
始めたての頃どう掘ったらいいのか判断付かなかったので色々な人に聞いてみましたが
Aさん「いやまあ、何となく掘ってるだけだよ」
Bさん「気分の問題やからね」
Cさん「正直実感したこと無い」
こんな感じでした。
とはいえ関東等のチームには実に凝った掘り方が見られますし効果は実際にあるのでしょう。
皆さんも自分だけの掘り方を模索して自分のなりの答えを探しましょう。